- 夢を買っている
- 当たれば人生が変わる
- 少額でも大金が手に入るかもしれない
こうした理由で、宝くじを買う人は少なくありません。
でも私は、一貫して『宝くじは買うことはない』と決めています。

買わない理由は2つあります。
- 当選確率が極めて低いこと
- 当たった人が幸せになるとは限らない
私は元工場勤務の主夫で家族をサポートしながら、整体・せどりとさまざまな仕事をこなしています。
お金を確実に貯める方法は、宝くじを買うことではありません。
成功者の方に共通していることは、自分の力で稼ぐこと。そして、稼いだお金で事業の拡大、資産運用と運に任せた行動ではありません。
この記事ではFP、家計管理アドバイザーとして『宝くじでは人生は変わらない』と断言する理由を、夢や希望を否定せずに現実的にお伝えしたいと思います。
『宝くじは夢を買うもの』その裏にある冷静な数字


なぜ人は宝くじを買うのか?この答えでよくあるのが、『私は夢を買っている。』
当たったら家や車を買って、旅行や趣味に...と想像する時間は楽しいものです。



しかし、その裏には残酷な確率の数字が隠されています。
・ドリームジャンボ宝くじの当選確率は約1,000万分の1
参考資料 福井新聞ONLINE
このように宝くじの当選確率は、恐ろしいほどに低いのが現実です。さらに、毎回の購入金額は少額でも、積み重ねると大きな支出になります。
夢を見ることは否定はしませんが、それが日常の生活や将来の資産形成を遠ざけるとしたら、本末転倒です。
現実を知ったうえで、冷静なお金の使い方をしましょう。
1等が当たる確率は1,000万分の1。それでも買いますか?
ドリームジャンボの1等に当選すると3億円という、とてつもない金額が手に入る一方で、当選確率は1000万分の1です。



分かりやすく表現すると、『0.00001%』という数字になります。
この確率を以下の出来事と比較してみます。
出来事 | 確率(目安) | 説明 |
---|---|---|
交通事故で死亡する | 約7,000分1 | 一生のうちに日本で発生する確率 |
雷に打たれる | 約1,000,000分の1 | 年間で1人が雷に打たれる確率 |
隕石が家に落ちてくる | 約100,000,000分の1 | 一生のうちに起きる確率 |
オリンピック選手になる | 約500,000分の1 | スポーツ人口全体からの確率 |
宝くじを当てることは、雷に打たれるよりもさらに低い確率です。
『夢にいくら払うか』は最終的にあなたの価値観次第ですが、冷静な判断材料として、覚えておくとよいでしょう。
夢だからいいという価値観もわかるけど...



でも夢を買うのだからいいじゃないか!
たしかに、300円で数日間ワクワクできるなら、レジャーや娯楽としての価値はあるかもしれません。
ただし、それが習慣になったらどうでしょうか?
- 毎月3,000円×12ヶ月=年間36,000円
- 10年間で36万円
- 利回りに3%で積み立てたら約42万円
夢に使っていたお金が『現実をよくするお金に、換えられたかもしれない』と思うと、少しもったいないと感じませんか?



年間で36,000円分の宝くじを買うのであれば、私はホームゲレンデのシーズン券を買います。
しかも、一度に購入する枚数が増えることで、それだけコストもかかります。
同じ300円でも使い方は人それぞれですが、当選確率など現実を考えることも大切なのです。
『当たれば人生は変わる』は本当か?


一度に何億円、または数千万円という金額を手に入れた場合、人生を大きく変化させる力を秘めています。
しかし、自分の力で稼いだ訳じゃないお金は、管理の仕方がわからなく、浪費に走ることがほとんどでしょう。
- 高額当選後に不幸になる場合が多い
- お金は急に増えるより、慣れながら増えるほうが幸福度が高い



上手く管理ができればよいのですが、結果的に散財してしまうことに..
お金の知識や管理方法を熟知している私でも、突然大金を手にしたら、確実に浪費してしまうと感じています。
そして、夫婦で築き上げたお金の使い方の価値観を、すべて壊してしまうのが目に見えています。
夢を手に入れたつもりが、気がついたら夢を捨てていた。
それが宝くじなのです。
高額当選後に不幸になる場合が多い
宝くじの高額当選者を追跡調査した結果、次のような事例が多数あります。
- 大金を手にして人間関係が壊れた
- 一気に使い果たし、逆に借金まみれ
- 働く意味を失い、心のバランスを崩した
参考資料:幻冬舎ゴールドオンライン 大金があっても悲惨…「宝くじ当選者」や「富裕層」が〈人生安泰の勝ち組〉とは言い切れないワケ【税理士が解説】



いきなり高額のお金を手にいれたら、私もコントロールはできません。
毎日会社に通い、副業で稼ぐ。家計管理を徹底とお金の勉強をして資産運用。
20年かけて築いたお金と、努力をしないで一瞬で手に入ったお金。同じお金でも、価値がまったく違います。
このことから、突然の大金は人間のメンタルや生活習慣に負荷をかけてしまうのです。
お金は急に増えるより、慣れながら増えるほうが幸福度が高い
私自身、30代中盤で資産5000万円に到達。今現在は8000万円を超える資産を保有しています。
しかし、これらの金額は自分の力で家計管理・稼ぐ・勉強と日々の努力で積み上げたものです。
そこで、伝えたいことがあります。
お金は急に増えると、使いこなせない・管理ができない
急激な変化は人生だけでなく、価値観などの心の変化に大きな影響を与えます。
- 収入が少しずつ増える
- 貯金がじわじわ増えていく
- 投資で長期的に資産が育つ
こういった『慣れながら増えるお金』の方が、人生の選択肢を増やし、自己肯定感も高まりやすいのです。
なぜ主夫FPの私は宝くじを買わないのか?


10年以上前に、一度だけ宝くじを購入したことがありますが、今後も買うことはありません。



友人とノリで数千円分買った記憶があります。
今後も買わない理由は以下の3つになります。
- お金との関係性を壊したくない
- 資産形成は地道な習慣でできると知っているから
- 誰かに依存せずに、自分の力で歩みたいから
私自身のお金の考え方や使い方に、宝くじを買うという選択肢は今後も生まれることはありません。
なぜなら、大金以上に自分の価値観と経験を大切にしたいからです。
宝くじを買うことは、決して無駄なこととは言いません。しかし、宝くじ得たお金は今までの習慣や、価値観を壊してしまうことにつながるのです。
理由①お金との関係を壊したくないから
宝くじは、『楽して得るお金』の象徴です。
私は、努力や工夫の先にお金があるという関係性を大切にしたいと思っています。



楽に手にいれたお金の価値は、一瞬で使ってしまう。この経験はパチスロで経験済みです。
さらに宝くじに依存してしまうと、以下のデメリットを感じています。
- 現実から逃げる発想が増える
- コツコツやることが馬鹿らしく思える
- 小さな収入にありがたみを感じにくくなる
お金を稼ぐことは、素晴らしいことであり、大変辛いことでもあります。しかし、辛いことだからこそ感謝の心を持ちながら、お金を使うことができます。
ですが、楽して手にいれたお金ほど扱いが雑になります。
このことから、宝くじにはお金の価値をズラしてしまう可能性があるのです。
理由②資産形成は地道な習慣でできると知っているから


21歳の頃に貯金がゼロになるが、30歳で1000万円の貯金を達成。そして、今では8000万円を超える資産を保有しセミリタイヤ生活をしています。
これらの経験から、資産を確実に作り上げる方法は地道にコツコツとやるしかないと感じています。
- 先取貯金
- NISAの活用
- 支出の最適化
- 見栄を手放す
- 副業の挑戦
このような行動は、即効果があるものではありません。
しかし、時間はかかるとしても『誰もが同じ結果になる』再現性が高い行動と自負しています。
夢はないかもしれません。ですが、地道な行動が今後の人生を大きく変えてくれるのです。


理由③誰かに依存せずに、自分の力で歩みたいから
宝くじは『当たるか外れるか』がすべてです。そして、自分の力で稼ぐことではなく、完全に他人任せの世界です。
逆に、自分の力で稼ぐことは『努力・行動でお金を作る力』であり『稼ぐ力・貯める力・増やす力』は人生そのものをコントロールできる武器になります。



最後に信じられるものは、自分自身しかありません。
私はセミリタイヤという生活を選択した結果、自分で選べる人生の価値を痛感しています。
だからこそ、宝くじという運頼みにお金を使う気になれないのです。




お金と夢はもっと地に足のついた形で叶えられる


・夢を叶えるには宝くじしかない
こう思っている人は意外と多いかもしれません。しかし、実際には、夢やお金はもっと現実的な方法で手に入れることができます。
たとえば、日々の家計管理や無駄な支出の見直し、コツコツとした資産形成こそが将来の安心や自由を手に入れる力になります。



派手な行動はいりません。自分の意志でコントロールできる手段が大切です。
当然、結果は早く出したくなるのが人の心理です。ですが、楽しいことや辛いことなどを時間をかけて経験した夢は、とてつもない達成感があります。
夢を夢で終わらせないために、まず現実を見ることが第一歩なのです。
月に1000円でもいい。未来の自分に投資をしよう
『夢を買う』宝くじを買う習慣を手に入れるより、『未来を作る』習慣を手に入れた方が、今後の人生において選択肢を確実に増やしてくれます。



宝くじに毎週1000円以上使う代わりに、できることはたくさんあります。
- 本を1冊読む
- 小さな副業にチャレンジする
- NISAをはじめてみる
- お金の勉強をしてみる
私は書籍に毎月1000円以上を使っていた時期もありましたし、1000円以下の金額で商品を仕入れてフリマで販売。
そして、このブログも毎月1000円ほどのコストで運営しています。
同じ1000円でも、使い方次第で自分の人生大きく変化させることができるのです。


コツコツ型の人生こそ、自由度が高くなる
宝くじは一発逆転ばかりが注目されがちで、大金を手に入れた瞬間に自由を手に入れたと感じます。
しかし、宝くじで手に入れた自由はお金以外に何も残りません。
一方、『コツコツ型』で積み上げて人生はお金だけでなく、本当の自由を手に入れやすいのが事実です。
- 習慣化された毎月の貯金
- 毎日30分の勉強
- 地道なスキルアップ
- 人のつながりにお金を使う



こうした積み重ねは、一見地味でも確実に未来の選択肢を広げてくれます。
生活に余裕が生まれれば、働き方や住む場所、人間関係さえも自分で選べるようになります。
・急がば回れ
この言葉通り、地道な積み重ねが、誰にも縛られない生き方につながるのです。
【宝くじは資産形成にマイナス効果?】当たらない理由と対策を主夫FPが徹底解説!まとめ


宝くじは、たしかにワクワクします。でも当たる確率はとても低く、もし当たったとしても幸せになれる保証はありません。
FPであり、自分の力で準富裕層に到達した私の考えは以下の通りです。
- 自分の人生は、自分の手で切り開く
- 小さくても『確かな成果』を積み上げたい
- お金を通じて得たいのは、安心感と自由



自分の力で築いた財産はそれ以上に、自己肯定感を高めてくれます。
宝くじを買うことは否定はしません。
しかし、宝くじではなく『稼ぐ力・貯める力・お金の知識』を手に入れたほうが、豊かで地に足のついた人生を作れると私は感じています。
確率はとてつもなく低いけど楽して手に入るお金。自分の力で稼ぎ、築いたお金と知識と経験。
今後の人生のためになるのは、どちらでしょうか?
※当記事は生活スタイル・地域・環境により変化します。あくまでも参考程度にお考えください。
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