この記事はAFP(Affiliated Financial Planner)・2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持つ管理者が執筆しています。
- 食費が毎月高すぎるけど、何をやめればいいかわからない
- 節約しようと思っても、すぐに諦めてしまう
- 家族に無理をさせずに、自然に食費を減らす方法を知りたい

以前の私もこんな風に悩んでいました。
私は主夫として家計の予算を預かり、家計管理アドバイザー(FP)として友人や家族の家計相談を行ってきました。
その中でも『食費がコントロールできない』はどんな家庭の悩みあるある第1位と言っても過言ではありません。
ですが、安心してください。我が家では子どもが生まれる前は月に6万円ほどの食費(外食を含む)がかかっていました。
しかし、ある習慣を見直したことで、子どもが増えたのにも関わらず月に4万円に安定させることができました。
この記事では以下のポイントをお伝えします
- やめて効果があった無駄な習慣
- 無理なく続けられた節約のコツ
- 食費節約にありがちな落とし穴と対策
この記事では主夫FPである私が、管理している方法と考え方を実体験を交えてお伝えしていきます。


食費が減らない家庭にありがちなこと


子どもが生まれる前は、食費はほとんど無関心。しかし。子どもが生まれたことで本格的に食費にメスを入れることになります。



子どもの誕生が、食費を見つめ直すきっかけになりました。
ここでは、私を含め友人や家族の相談から得た情報を整理します。
- レシートを見てもどれが無駄かわからない
- 食費は感覚で管理されがち
食費は生きるための支出です。だからこそ、自分の価値観をすり合わせることが重要になります。
レシートを見てもどれが無駄かわからない
よくあるのが、ちゃんと必要な物だけを選んで買っているのに、こんなに高いのだろう?



必要な物だけを選んでいるつもりでも、見落としはあります。
実際、1つ1つの金額はそれほど高くなくても、積み重なると大きな金額になります。
- 同じ食材を何度も買っている
- 冷蔵庫の在庫を忘れて二重買い
- 使い切れずに食材をダメにする
- 本当はいらないけど、習慣で買っている
この中でも、特に多いのが『本当はいらないけど、習慣で買っている』が挙げられます。
私を例に取ると、毎日の晩酌のためのビール・何気なく買っていたお菓子・あれば便利だと思った調味料。
私たち夫婦の生活満足度を上げると思っていた物は、実は必要のない物であり、習慣でしかないことに気づいたのです。
習慣化することは満足度の低下を招くだけでなく、資産の低下も招くのです。
食費は感覚で管理されがち
光熱費や家賃は金額が固定され、管理がしやすいのが特徴ですが、食費はそうはいきません。
- 今日の献立で気分が変わる
- セール品をついカゴに入れてしまう
- 余計なお菓子やデザートを購入してしまう



こんな風に『気分』で金額が決まってしまう。
スマホ・家賃・保険などの固定費とは違い、変動費である食費は日々の習慣で大きく変動します。
だからこそ、習慣を整えることが食費を減らす最大の鍵になるのです。
我が家がやめて効果があった習慣7つ


食に関しては、人それぞれの価値観や使い方により正解はありません。
ですが、欲にままに買い物を続けることは家計を圧迫するだけでなく、健康にも影響を与えます。



自分自身・家族との価値観を優先しつつ『買う』『買わない』を決めましょう。
そこで私たち家族がお互いに話合い、無駄な習慣を見つめ直した内容は以下の7点です。
※これから紹介する内容は私たち夫婦に合うやり方です。参考程度にお考えください。
- 週に1回のまとめ買い
- 献立を決めないで買い物に行く
- 同じ食材を特売だからと買いすぎる
- コンビニに行かない
- 予算を気にしない、なんとなくの外食
- 安い食材ばかりを買う
- なんとなく食べたいに流されない
コントロールしにくい『食に対する考え』をまとめることで、少ない予算でも満足度を上げることができるでしょう。
週に1回のまとめ買い
私たち夫婦がやめた1つの行動は、1週間分のまとめ買いです。
その結果毎日スーパーに行くのですが、必要な物を必要な分だけを意識して買うようにしています。
日々の生活の中で外すことができない買い物ですが、時間がかかる上に、めんどくさい感情があります。



休日に家族で1週間分の買い物は、かなりの重労働。
そこで、よくあるのが『ついで買い』。
- 終わりそうなお菓子
- 日用品
- お酒やジュースのまとめ買い
週に1回しか行かないと制限をしてしまうと、余計な物まで買ってしまいます。



でも、いつも消費しているものだから問題ないのでは?
本当に必要な物でしたら問題はありません。ですが、必ず家にある環境は作りだしてしまうと、本来なら2週間は維持できることが1週間で消費してしまいます。
必要な物を意識して毎日買い物に行くをした結果、ついで買いが減少。
これだけで、月に食費が1万円安くなる結果に繋がりました。
献立を決めないで買い物に行く
私たち夫婦は買い物に行く前に、必ずメニューを考えてから買い物に行きます。
なぜなら、献立も決めておけば必要な食材や調味料などの在庫確認ができると共に、余計な物を買うリスクを減らすことができます。



毎日在庫確認をすることで、2重買いを防げます。
本当に必要な物しか冷蔵庫にないので、冷蔵庫を開ければ在庫の様子が一瞬でわかります。


そして、献立は1週間のルーティン化をすることで考える時間を削減。その結果、スーパーの滞在時間は5分~10分程度と素早く買い物を終わらせることができます。
頻繁に行く買い物だからこそ、目的意識を持つことが節約につながるのです。
同じ食材を特売だからと買いすぎる
どの家庭でも、日常的に消費をする食材はあると思います。私たち夫婦の場合は野菜類です。
以前までは、特売(見切り品)を見つけると必ず買っていました。その結果、野菜の在庫があふれ腐らせてしまうことに...



一番やってはいけないのが、腐らせてしまうこと。
ですが、毎日買い物に行く習慣に切り替えてからは、このような問題はなくなりました。
特売品は家計を助けるありがたい物です。
しかし、逆に余計な出費に繋がることもありえるので、冷蔵庫の中身を確認した上で買うようにしましょう。
コンビニに行かない


節約をする上で基本中の基本である、『コンビニに行かない』。
コンビニは便利な反面、価格がスーパーの倍近くで販売されてます。
以前までは週に1度はコンビニに寄り、大好きなジュースとから揚げなどを買っていました。



さらにパンやお菓子など、1000円を超えることも...
当時は特に気にしていなかった金額ですが、今となっては1日の食費分になります。
現在は年に数回利用することがありますが、当時に利用頻度から考えると、年間で3万円ほどの節約に繋がりました。
- コンビニはいかない
これだけでも、食費を減らすことができるのです。
予算を決めない、なんとなくの外食
外食は、おいしい食事と楽しい時間を与えてくれる大切なお金の使い方です。
ですが、なんとなくの外食は食費を大きく増やす要因になることも事実。
- 土日は外食で済ませたい
- 献立を考える・作るのが面倒
- ラクをしたい
そして、なんとなくの外食が習慣化している人は、予算を決めていないので月に数万円までいくことも。



子どもが生まれる前は、多い時で月に2万~3万円ほど使っていました。今では月に1万円の予算で外食を楽しんでいます。
外食は心や胃袋を満足させてくれます。反面、食費を大きく増やします。
だからこそ、なんとなくの外食は控えて予算の範囲内で楽しむことが重要になります。
安い食材ばかりを買う


食費を気にするがあまりに、野菜や魚・肉の購入を控えた結果、米やパンなどの炭水化物中心な生活になります。
その結果、栄養面ばかりでなく間食が増えてしまう悪循環に陥ります。



自炊で一番ひどい時は、パスタに総菜のピザ。さらには食後のポテチを食べていました...
外食に比べると食費を抑えることはできますが、栄養面ではバランスのいい食事とは言えません。
30代前半の頃は、健康面には気にすることはありませんでしたが、40代に突入した今は病気のリスクを考えるといい節約とは言えません。
食事は生きるために大切な行動であり、健康を維持するためには必要な投資と言えるでしょう。
だからこそ、使うところにはしっかりと使う意識を持つことが重要です。
なんとなく食べたいに流されない
- お菓子をちょっとだけ
- 今日はデザートも買う
- このジュースも欲しい
家事や仕事、子育てなど毎日頑張っている自分に、ご褒美がほしくなる気持ちもわかります。
しかし『なんとなくで買う』
この行為が食費を圧迫する原因の1つです。



大切なのは、ご褒美の予算を決めること。
何もかもを制限する必要はありません。大切なのは毎月予算の範囲内で楽しむことが、食費を抑えながら続けるコツになるのです。
『食費節約のコツ』は習慣を変える


食費を節約する上で重要なことは、今までの習慣で買っていた物を『減らす・買わない・変化させる』を実践することです。
- 毎週買っていたお菓子を今週は買わない
- ビールを炭酸水に変えてみる



習慣化したことに変化を与えることが重要です。
いきなりやめるのではなく、いつも食べていたお菓子は本当に必要か?お酒の代替品はないか?
と考えて変化を与えてみたものでも、意外と満足できることが多いです。
その結果。お菓子を買うことは年に数回程度で、お酒は飲み会の席以外では飲むことは無くなることになりました。


習慣は必要のないものを、必要だと認識する力がある
1度染みついた習慣はなかなか取れません。さらに習慣は、本来は必要のないものを必要だと誤解してしまう力があります。



悪い習慣の改善は本当にむずかしい...
たとえば、毎朝なんとなく立ち寄るコンビニや、理由もなく続けている定期購入などがあります。
一度『あたり前』になったことは疑うことさえ難しくなります。
だからこそ習慣を見直すことは、無駄を削ぎ落し、自分にとって本当に必要なものを見極める第一歩になるのです。
食費節約で陥りやすい落とし穴と対策


節約をする上で、真っ先に取り組みやすいのが食費です。しかし、手軽に始められる分、継続できない落とし穴があります。
その中でも、私たち夫婦が直面したトラブルの内容は以下の2つです。
- 目標が高すぎる節約額に設定する
- 我慢=節約と思い込んでしまう



気持ちよりも数字を優先してしまうと、失敗する可能性が高い。
節約に対する効果は、どうしても数字で判断してしまいます。
さらにストレスが貯まるだけでなく、継続ができずにリバウンドで浪費をしてしまうことに繋がるのです。
目標が高すぎる節約額に設定する
私たち夫婦が最初に決めた食費の節約は以下の通りです。
- 【月の外食費】2万円を5000円まで削減
- 【月の食費】4万円を2万円まで削減



とりあえずやってみましたが、当然定着しません。
結果、急激な節約は日常生活に無理が生じやすく、ストレスの原因に。
さらに満足感のない食費が続くと反動で外食や衝動買いが増え、かえって出費が増えてしまいました。
今は月の外食費は1万円と食費は2万~3万円程度に安定させることになりましたが、節約は継続が大切です。
・前月の半分に減らすより、1割程度減らすことを意識する。
現実的で達成しやすい目標から始めることで、無理なく続けることができるのです。
我慢=節約と思い込んでしまう
当時の私は、一気に習慣を変えようと今までの『なんとなく買い』をすべてシャットアウト。
その結果、1週間ほどで爆発しビールやお菓子を大量に買うことに...



大切なのは無理なく楽しめる工夫を取り入れること。
- ジャガイモを薄くスライスし、レンジでチンするだけポテチになる
- 甘い物がほしくなったらホットケーキパーティー
- 王道のたこ焼きパーティー
これらの工夫は節約につながるだけでなく、家族みんなで作ることでアレンジ・満足感・新しい発見などの楽しさが無限に広がります。
家族で楽しみながら作ることを続けた結果、自然に節約ができていました。
節約は少しの工夫で難易度はグッと下がります。『節約は我慢する』ではなく『節約は楽しみながらやるもの』と意識を変えるだけで、続けやすさが大きく変わります。
【家族が増えても食費が減った理由】やめた習慣と節約のコツを主夫FPが解説のまとめ


食費は日常的の支出だからこそ、テクニックよりも習慣の見直しが効果的です。
我が家が、食費+外食で月に6万円から4万円まで抑えられたのも、習慣の見直しを徹底したからです。
- 無理に我慢するのではなく
- やめる習慣を決める
- 続けられる仕組みを作る



子どもが生まれた後の方が、食費が抑えられています。
節約は、短期戦ではなく『生活に溶け込ませる』ことが大切です。
あなたもまずは、1つだけ『やめる習慣』と『続けるコツ』を見つけてみてください。


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