【徹底解説】車の維持費はいくら?年間コストと家計への影響を主夫FPが解説

車の維持費のトップ画像

この記事はAFP(Affiliated Financial Planner)・2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持つ管理者が執筆しています。

  • 車の維持費ってガソリン代や保険だけでしょ?
  • 私は中古の安い車だから、お金はかかっていない!
  • リセールバリューを考えれば安く乗れる

どうしても車の購入金額や、日々支払うガソリン代などにしか考えることができないのが一般的。しかし、フタを開けてみると想像を大きく上回るコストが発生します。

車は大変便利な反面、見えにくい維持費が家計を大きく圧迫します。自動車税や車検、保険、駐車場代、メンテナンスなど所有するだけで毎月数万円のコストが発生します

ちゃんや

購入価格はコントロールできますが、維持費のコントロールは限度があります。

本記事では、主夫FPの実体験をもとに、軽自動車・普通者の年間維持費を比較し、車が家計に与える影響や、持つべきかどうかの判断基準、そして代替手段まで詳しく解説します。

家計を見直したい方、支出を抑えたい方にとって必見の内容です。ぜひ最後までご覧ください。

目次

車を持つことでかかる費用とは?

車が走っている画像

ほとんどの方は車の購入価格に対しては予算を決めて、ほしい車種や車の形までしっかりと調べて購入することが多いでしょう。

しかし、車を維持していくための費用までは考えることはしません。なぜなら、日々支払う維持費の金額は大きな出費ではないためです。

ちゃんや

車両価格の金額が大きすぎて、維持費の金額は小さく見えてしまう。

では具体的に維持費の項目を整理してみましょう

費用一覧
  1. 自動車税 (年1回・排気量で異なる)
  2. 車検代 (2年ごと 軽で約7万円~10万円)
  3. 保険料 (自賠責+任意保険)
  4. ガソリン代 (地域差あり)
  5. 駐車場代 (地域差あり)
  6. メンテナンス (タイヤ・オイル・バッテリー交換など)
  7. 洗車・コーティング (個人差があり)

これらの項目は車を所持すると必ずかかる費用です。しかし、この項目の内容は理解していても、金額までは把握していない人がほとんどでしょう。

実際に私が所持している車を例に、各内訳を見ていきます。

軽自動車1台でも年間で約30万円の維持費がかかる

軽自動車の画像
ちゃんや

私が所有する軽自動車の年間維持費は以下の通りです。

項目何年ごと1年の平均額
ガソリン代1年140,000円
車検2年50,000円
普通タイヤ4年5,000円
スタッドレスタイヤ4年20,000円
オイル交換
(エレメント含む)
1年20,000円
バッテリー交換5年3,000円
自動車保険1年36,000円
自動車税1年10,800円
予備費
(修理代の積み立て)
1年10,000円
合計 274,800円
軽自動車でもこれだけの金額がかかる!

私は幸い駐車場代がかからない戸建て賃貸であり、その点は費用は少なめです。しかし、たった1台の軽自動車を所有するだけで、年に約30万円の費用が発生します。

手取り収入が月30万円の方なら、年に1度の給料は車の維持費のために働いていることに…

ちゃんや

月に換算すると約3万円の維持費が発生!!

さらに、月に3万円の支出が増えるということは、年間36万円、10年で360万円、20年では・・・

つまり、『車を持つ=1,000円のサブスク30個契約している』状態になり、2台を所持すると家計の負担が倍増することになります。

普通車の場合は約40万円かかる

SUVの車

私は以前にスバルXVという車を所持していました。同じ車でも、排気量や車の大きさで維持費には明確に差が出てきます。

ちゃんや

タイヤ、車検、自動車税で大きな差がでます

項目何年ごと1年の平均額
ガソリン代1年150,000円
車検2年70,000円
普通タイヤ4年20,000円
スタッドレスタイヤ4年40,000円
オイル交換
(エレメント含む)
1年20,000円
バッテリー交換5年6,000円
自動車保険1年34,000円
自動車税1年39,500円
予備費
(修理代の積み立て)
1年10,000円
合計 389,500円
以前に乗っていたSUVの維持費

軽自動よりも10万円も維持費が上がり、その分家計を圧迫してしまいます。高級ミニバンや高級SUVになると維持費はさらに上がることになります。

車を買う時や、今現在所有している車については必ず維持費の方にも目を向けましょう

車は本当に必要なのか?考えた方がいい3つのポイント

車を持つか悩んでいる画像

そうはいっても車がないと不便になる…

たしかに車は大変便利なモノです。しかし、持っていることが当たり前と考えるよりも、なくても生活できるのではないか?と考えることが重要です。

そこで、以下のポイントに絞り考えてみます

考えるポイント3選
  • 車がないと困る地域に住んでいるか?
  • コストと自由のバランスが取れているか?
  • 車を所持し続けることは、家を買える金額になる
ちゃんや

便利な物だからこそ、コストと必要性を考えましょう。

車がないと困る地域に住んでいるか?

田舎と都会の加増

車を持つべきかどうかで判断する上で、まず考えることは『生活するにあたり本当に必要か?』という視点です。特に地方郊外では、バスや電車が1時間に1本しかない地域も珍しくありません。

病院やスーパーが遠く、歩きや自転車では買い物や通院が難しい場合、車は単なる便利な道具ではなく、生活の足として不可欠です。

ちゃんや

私は以前、郊外に住んでいましたので車がないと本当に不便でした。

しかし、都心部に住むことで駅やバス停、病院やスーパーが近くにあるため車の必要性は低くなります。

要するに、地方の方が家賃が安いからと言って車を所持することは、目先の金額を見ているだけになります

自分の住環境と生活スタイルを冷静に見直し、『本当に車がないと生活ができないのか?』と客観的に判断することが、無駄な出費を避けることになります。

コストと自由のバランスが取れているか?

車はコストがかかる画像

車を持つかどうかを考える際に、次に大切なのは『コストと自由のバランスが取れているか?』という視点です。

私の場合は月に3万円ほどの維持費がかかりますが、以下のメリットを感じています。

車を持つメリット
  1. 自由に好きな時に出かけられる
  2. 大好きなスノーボードをするためには必要
  3. 店舗せどりの仕事には車との相性がいい

長野県でも都心部に住んでいる私は普段の買い物や通院、子供と公園に行くなどは自転車があれば十分です。さらに2台所持しなくてはならない状況を、住んでいる環境を変えれば1台にすることも可能。

ちゃんや

住む環境で車の必要性は大きく変わります。

たまにしか使わないのであれば、カーシェアやレンタカー、もしくはタクシーを使うなど利用することで維持費を大幅に減らすことができます。

自由を確保するためにどこまで費用を許容するか、逆に費用を抑えることでどの程度の不便を受け入れられるか。

そのバランスが自分のライフスタイルに合わせて考えることが、無駄のない車との付き合い方に繋がります。

車を所持し続けることは、家を買える金額になる

車を持ち続けると家が買える金額になる

車を持ち続けることは、長期的に見ると『家が買えるほどの出費』になります。たとえば、私の維持費で考えると月に3万円。年で36万円、20年で考えると720万円にもなります。

20歳~70歳までに7年に1回、200万円の軽自動車を購入した場合

200万×8回=1600万円

年間維持費36万の場合

36万×50年=1800万円

ちゃんや

合計金額が3400万円!2台所持すれば、単純に2倍の生涯出費に…

この金額は地方であれば新築が立つ金額です。車は毎日の便利さを与えてくれますが、『持ち続けることがどれだけの資産を失わせているか』に目に向けることが大切です

将来のマイホーム資金や老後資金に影響を与える可能性があると理解できれば、車の必要性をより慎重に考えるきっかけになるでしょう。

長野県でも車は1台で十分。自転車が最高の移動手段

普段の生活は自転車で十分

私たち夫婦は長野県に住んでいますが、生活スタイルに合わせて軽自動車1台と自転車2台で車の保有数を抑えています。

日常の買い物、通院、近所へ出かけるのであれば徒歩か自転車。そしてネット通販で対応。車は遠出やせどりなどの仕事にしか使いません。

ちゃんや

結婚後、約10年間は車1台での生活ですが、まったく問題はありません

また、自転車を活用することのメリットはいくつかあります。

自転車のメリット
  • 体を動かすので健康によい
  • 維持費がかからない
  • 駐車場代がかからない
  • 渋滞がない
  • 車移動では見落とすお店を発見できる

車は所有=フル活用ではなく、『必要な時に使う道具』として車と付き合うことで、生活の質と家計のバランスがうまく保てるようになります。

【徹底解説】車の維持費はいくら?年間コストと家計への影響を主夫FPが解説 まとめ

まとめ

車を持つことは決して否定はしません。車があることで、生活の満足度を上げ趣味や家族との時間を作り出す素晴らしい物です。

しかし、それと同時に『持っているだけでかかる費用』であることを忘れてはいけません。維持費だけで年間数十万円、長期的には1000万円以上の出費になります。

そこで、節約にあたり車の所有を『当たり前』にせず、以下のチェックをしましょう。

重要なチェックリスト
  • 新車ではなく、中古を検討する
  • カーシェアやタクシーで完結するのではないか?
  • 購入金額ではなく維持費に注目する
  • 収入・生活のバランスが取れているか?
  • 自転車で対応できるのではないか?
ちゃんや

購入する際には、できるだけローンを組まないこともポイントです。

これらを冷静に見直すことが、無駄な固定費を削減するポイントになります。私たち夫婦は、必要最低限の所有と使い方で車と付き合い、家計に無理のない暮らしを実現しています。

今後、お金の不安を解消するヒントとして、車は『当たり前に持つもの』ではなく、『費用対効果で選ぶもの』として感情的にならず、数字で判断しましょう。

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