この記事はAFP(Affiliated Financial Planner)・2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持つ管理者が執筆しています。
- 30歳までに1000万円って本当に貯められるの?
- 投資はした方がいい?
- 収入が少ない人でも貯められる?
- 節約しすぎてストレスにならない?
結論から申し上げると、投資をしなくても30歳までに1000万円を貯めることはできます。
高卒で働き、21歳の時に趣味の影響で貯金がゼロ。コツコツと貯めていたが、26歳の時に親友の結婚が大きく価値観を変え本気で貯金に励む。
実際に私が30歳までに貯金1000万円を貯めた方法は以下の通りです
- 先取り貯金
- 可能なら実家に住む
- 借金はしない
- 収入の6割で暮らす
- 節約を意識しすぎない
- 見栄を張らない

『1人暮らしをしない』方が断然難易度は下がります。
この記事で紹介する内容は確実にお金を貯める方法として、必ずあなたのヒントになることでしょう。
これから新卒で働く人だけではなく、20代中盤の方のも分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後までご覧ください。


30歳で資産1000万円は現実的に可能なのか?





30歳で1000万円なんて想像ができないよ!一体どうやって貯めるの?
『1000万円を貯める』のはハードルが高く感じるかもしれません。一人暮らしの30代の平均預貯金額は443万円と20代で貯めることができるのか疑問になります。
参考資料:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
ですが、このデータはあくまでも平均値であって、大事なことは自分と向き合うことです。
もちろん年収や住んでいる状況で差は出てきますが、一度決めたルールを守ることで1000万円を貯めることができるでしょう。
車の改造、サーキット走行をやめたことが貯金を加速
私は21歳の時に財形貯蓄(約30万円)を残し、趣味の影響ですべての貯金を使い果たしてしまいました。
それでも本格的に貯金にシフトした26歳までには200万円ほど貯めることができ、4年間で1000万円に到達。ここまで加速できたのには、趣味であった車を完全に辞めることが大きな要因になりました。
- 20歳でドリフト・タイムアタックにハマる
- 乗り換えたスポーツカーは3台
- 改造費は1000万円を超える
- 最大4台の車を所持
実家に住んでいたため借金はしないで済みましたが、それでも貯金をするためにはおおきな出費を重ねていました。



車にハマっていなけば今頃は…
今となっては楽しかった思い出となっております。
軽自動車を1台だけ残しすべて処分。その結果、無駄な出費を抑えられ1年で200万円以上貯金することになります。


先取り貯金・財形貯蓄や自動引き落としを利用する


確実に貯める方法で、一番代表的なの『先取り貯金』です。そして、簡単に自動でかつ強制的に貯金をしてくれる財形貯蓄か定期預金に自動引き落としをする設定をしておくと確実です。
参考資料:財形貯蓄|中央ろうきん(中央労働金庫)・定期預金の積立購入 | 円預金 – 楽天銀行
引き出すことが面倒になるこの貯金方法はいくつかのメリットがあります。
- 確実に貯まる
- 精神的に安心できる
- 貯金の習慣が勝手に身に付く
- 生活費が明確になる
強制的に貯金されることで、残ったお金で生活をし無駄な支出に気づきやすくなります。



スマホ料金や無駄な保険などの固定費に敏感になる!
私は入社してすぐに、財形貯蓄に毎月10,000円。定期預金に毎月15,000円(満期まで積立放置)。会社を退職するまで約20年間、先取り貯金を続けた結果400万円ほど貯まっていました。
当たり前のことを素直にできることが、30歳で1000万円貯める秘訣の1つです。
先取り貯金は手取り収入の5%程度がバランスがいい
完璧に見える先取り貯金。しかし、そんな便利な貯金方法にも落とし穴があります。それは、すぐにお金を引き出せないことです。
強制的に貯金。引き出しが面倒だとそのまま放っておくことで確実に効率よく貯金ができることが最大のメリットですが、手取り収入の5%程度にしておくことをおすすめします



あくまでも私のやり方ですので、参考までに。
普段の生活、趣味や娯楽などは引き出しがしやすい普通預金などで管理。そして、先取り貯金の存在は無いもので考えることが重要になります。
1人暮らしより、実家暮らしの方がハードルは低い





先取り貯金のしくみは理解できたけど、1人暮らしの人はどうすればいいの?
結論から申し上げると、可能ならば実家に戻ることをおすすめします。



1人暮らしで掛かる費用が、月に3万円に抑えられたことはかなり大きい。
私自身、1人暮らしをしないことが1つの要因となったことは間違えありません。ですが、環境や家庭の都合などで難しい場合があります。
そこで、重要になることは『どうすれば貯めることができるのか?』と自分で計画を作り、プランを実行することが重要になります。
- 月々いくら貯めれば到達できるのか?
- お金の使い方を把握する
- 年収が低いのであれば転職が効率がいい
30歳で1000万円で貯まらなくても『継続できる戦略と家計管理』は未来の自分にとって大きな財産になります。
しかし、家賃・光熱費・食費の出費は大きく貯金額できる金額が少なくなります。よほどの事情がなければ実家に戻ることを検討しましょう。
月々いくら貯めれば到達できるのか?
単純計算で、月約4万円を20年間、月約8万円を10年間を貯めれば1000万円になります。ですが、20代では収入が少なく友人との遊び趣味などで出費が増えるころです。
こんなの貯めることができない!と思うのは当然です。しかし、具体的な数字を知ることで自分のルールを作り、どうすれば毎月貯金できるかを考えることがスタートなります。



ボーナスを含めて、年間で100万円を貯金するためには?
と考えるのもありですね!
一般的に年間で100万円を貯めることができる家庭はかなり優秀です。しかし、家族を持つと計画的に貯めることの難易度は上昇します。
独身であれば、シンプルに自身のお金の使い方をコントロールだけ。すべては自分次第です。
借金は絶対にしない


借金をすることは、手元に現金がない状態でもローンを組むことでほしい物が簡単に手に入る反面、様々なデメリットがあります。
- 利息が発生する
- 返済が家計を圧迫する
- 精神的なストレス
- お金の感覚が狂う
- 人生の選択肢が狭まる
- 最悪の場合、自己破産に至る
私は『何があっても借金だけはしない』を目標に趣味を楽しんでいました。ですが、どうしても必要な借金(住宅ローン・教育ローン)はありますが、『収入の範囲で無理なく返せるか』を常に確認することが大切です。
しかし、車のローンやスマホの分割払い、リボ払いなどは自分でコントロールすれば借りなくてもいい借金になります。
今現在でも、私は一度も借金はしたことはありません。お金を貯めるだけではなく、今後の生活において借金をしないで過ごすかが重要になります。


車を買うなら、一括で買う
代表的なローンである車の購入。私は『一括払いでの購入』をおすすめします。その理由はシンプルで、ローンには目に見えないコストとリスクがあるからです。
たとえば300万円の車を年利3%で5年ローンを組めば、利息だけで約23万円を払うことになります。さらに車そのものの価値は年々下がっていくのに、利息は変わらず払い続ける。
一括購入VSローン購入の比較表


- 支払い総額 車両代のみ
- 所有感 すぐに100%自分のもの
- 家計の負担 一時的
- 精神面
- 選択の自由度 高い



減価する資産に利息を払う。非常に効率の悪いお金の使い方です。
そして、車のローンは心理的な圧力が常につきまとい。家計を圧迫。さらに自損事故の恐怖から車両保険に入るなど余計な出費がかさんでしまいます。
『今すぐに必要か』『その車は今の自分に見合っているのか』一度立ち止まって考えることが、経済的にも精神的にも豊なカーライフを送れることができます。


収入の6割で暮らす


30歳で1000万円を貯める方法の1つは、『収入の6割で暮らす』というシンプルな家計管理です。
趣味である車に大きくお金を使うことがありましたが、ブランド品などには興味がなかったおかげで生活水準を上げず、先取り貯金+無理のない貯金のバランスを考えた結果、4割は貯金にできることがわかりました。



貯蓄率がわかれば、あとは毎月の貯金を習慣化する。
大切なのは、『いくら使うか』ではなく『いくら残すか』を先に決めること。
ここで効果を発揮するのが先取貯金です
ルールを守ることで、無理なく確実に貯金を増やすことができました。この方法は収入が少なくても誰にでも再現可能なシンプルな方法ですので、ぜひ取り組んでみてください。
ボーナスは8割貯金
普段の給料の6割で生活できているだけでも充分ですが、さらに貯金額を増やす方法としては『ボーナスは8割貯金する』ことです。
では残りの2割はどうするべきか?その答えは



私はスノーボード用品の購入に使っていました
すべてを我慢するのではなく、残りの2割は友人と食事や自分の好きなことに使うことで心が満たされ、バランスのよいボーナスの使い方ができました。
貯金は未来に安心感に繋がりますが、今この瞬間にお金を使うことも大切です。予算を最初から設定しておくことでバランスのいいお金に使い方ができるでしょう。
節約を意識しすぎない


毎月の給料は6割貯金する!ボーナスも8割貯金だ!!とても素晴らしいことですが、あまり節約を意識し過ぎないことも大切です。



決めた範囲内で使うことがメリハリのある節約生活になります。
- 生活の満足度が下がり長続きしない
- 『貯金=我慢』の思考は反動で消費しやすい
- お金は手段であり、人生を楽しむことを忘れない
- 一度きりの20代、経験や学びに使うことが大切
『とにかく節約する!!』いきなりこの意識をコントロールし維持することは、かなりキツイ。
まずは自分は何にお金を使っているのか?の現状把握をし、計画を立てて貯金する割合を決めてしまえば、自分で使える金額が見えてきます。
大切なのは、『貯めること』ではなく、『お金を自分の意志で使える状態』を作ることです。
無理になく続けるには、仕組みに任せて意識し過ぎないこと。そして、経験・家族・友人・学びには節約意識を無くし、積極的に使うことで豊な人生につながることでしょう。
貯金の最大の敵は見栄


- 先取り貯金
- 可能なら実家に住む
- 借金はしない
- 収入の6割で暮らす
- 節約を意識しすぎない
私が30歳で1000万円を貯めた方法を伝えてきましたが、貯金を妨げる最大の要因、本当の敵は『見栄』です。



私はこの車すごい!と思われたくて、相当お金を使いました。
SNSで流れてくるブランド品、ハイスペックな暮らし、海外旅行など...他人の生活と自分を比べてしまい必要ないお金に使い方をしてしまう。
自分の価値を“物”や”見え方”で証明しようとしている状態。
ハイブランド品などは、購入時にはテンションが上がります。しかし、見栄で使ったお金は、ほとんどがいらない支出に気づきます。
本当に必要なのは、他人からの評価ではなく、自分の納得感です。見栄を捨てて『何のためにお金を使いたいのか?』を問うことが貯金を続けるための近道です。
高い物を手に入れても、生活の満足度は上がらない(ヘドニック・トレッドミル)
- 慣れが起きる(ヘドニック・トレッドミル)
- 手に入れた瞬間がピーク
- 比較の対象が変わる
- 使う目的が曖昧
- 生活の幸福度とは無関係なことが多い
いい物を持っていれば生活は満たされる。ブランドの財布、話題のガジェット...
確かに最初はテンションが上がりますが、どんなに高価な物でも、時間が立つことで必ず慣れが発生します。これは『ヘドニック・トレッドミル』と呼ばれる現象です。
快楽順応(かいらくじゅんのう、英: hedonic adaptation)はヘドニック・トレッドミル(英: hedonic treadmill)とも呼ばれ、人生で大きなポジティブまたはネガティブな出来事や変化が生じても、すぐに比較的一定のレベルの幸福感に戻る傾向がヒトで観察されていることを指す
引用元 快楽順応 – Wikipedia



手に入れた瞬間は嬉しい!しかし、常にあることで感動は無くなります。
さらに『もっと高い物をあの人は持っている』と自分と比較してしまうことで、かえって満足度を下げてしまう。
10万円のサイフだろうと1000円のサイフだろうと、生活の満足度や使用目的に大きな差は現れません。高いお金を出してまで買う意味があるのか?と総合的に判断する。
つまり『何を持っているか』ではなく『どう生きているか』で考えることが大切です。
【投資をしなくても貯まる】30歳で資産1000万円を貯めた全記録のまとめ


30歳で1000万円を貯めた私の経験として言えることは、『お金を貯めた人=特別な人』ではありません。
以前勤めていた会社は地元の企業であることから、昔からの友人・先輩・後輩が多くいました。さらに学歴、年齢、高卒、実家暮らしなど環境はほぼ一緒です。
ですが、30歳の時点での貯金額に大きな違いが出てきたのです。



お金に対する考え方・行動内容で、貯金額に影響してきます。
お金の使い方は人それぞれですので、否定はしません。しかし、周囲に流されず自分にとって本当に必要な物だけにお金を使う。
そして、自分のルールを作り・実行し続ける。大切なのは『収入の多さ』よりも『使い方と習慣』です。
今この瞬間から意識を変えることで、着実に目標に近づくことでしょう。


コメント